高雄LRT ライトレールで哈瑪星の魅力を体験!

文/台湾に行きたいわん編集部 写真/台湾に行きたいわん編集部

 

日本時代に本格的開発が進められた高雄は、南北幹線鉄道の終点であると同時に、近代的な港湾都市として発展を遂げた。港のそばに新開地として拓かれた今日の哈瑪星(ハマシン=鼓山区)と鹽埕区は当時もっとも急激な変貌をみたエリアである。

近年、この一帯は次第に様変わりしつつある。昔の古い駅舎とホームは完全な形で保存され、鉄道歴史文物と旧プラットホーム、蒸気機関車からなる「打狗鉄道故事館」となり、港に面する倉庫群も「駁二芸術特区」として生まれ変わり、多くの特色あるショップが入店。高雄で最も人気のある観光エリアとなった。

哈瑪星までは、高雄 MRT のほか、今年 2017 年 9 月末に LRT 第一次エリアが全線開通して話題の「高雄環状ライトレール(軽軌、LRT)」でのアクセスが可能。LRT の開通により、高雄港湾岸エリア沿いの移動はさらに便利になった。

今回は、LRT の駁二大義駅、駁二蓬萊駅、そして第一次エリア終点の哈瑪星駅の三駅で途中下車。のんびり気の向くままに、歴史と文化の特色あふれる港町高雄の魅力を体験してみよう!

駁二大義駅 C12

60 年代から 70 年代にかけての高雄鹽埕区は、高雄港に接する立地から繁栄を極めていた。日本時代末期から高雄市役所が移転するまで、当地は高雄の政治・商業の中心だった。そして今は時代が移り、人気を集めているのは、高雄最大のアートエリア「駁二芸術特区 (The Pier-2 Art Center)」である。1970 年代に創建された高雄港第二ハーバーの倉庫を再利用して、実験的野心を秘めた新しい文化村に再生されたもの。

倉庫の壁に描かれたプラットホームの3Dアート。By:台湾に行きたいわん

大義倉庫。By:台湾に行きたいわん

「駁二」は大きく大勇倉庫群・蓬莱倉庫群・大義倉庫群という三つのゾーンに分けられる。「駁二」に入ると、倉庫群のなかに個性的なショップが隠れている。伊日美学駁二芸術空間・火腿芸廊といったアートのスペース、そして礼拝文具房および本東倉庫といった雑貨店も思わずを足を止めさせる。

思わず足を止めてのぞきたくなる個性的なショップが多い。By:台湾に行きたいわん

散策のほかに、西臨港線自転車道の海辺の景色の中、サイクリングを楽しむこともできる。自転車に乗って公共スペースに配置されている独創的な芸術作品をめぐってみよう。南国の青空と燦々と輝く陽光のコントラストに、思わず写真を撮る手が止まらなくなるかも。蓬莱路を経て高雄漁人ハーバーに至れば、港の風景がひろがる。ここから眺める日没は、まさに特別な美しさだ。

巨大ロボットも!By:台湾に行きたいわん

自転車道の芸術作品。By:台湾に行きたいわん

高雄漁人ハーバーの夕暮れ。By:台湾に行きたいわん

駁二芸術特区 (The Pier-2 Art Center)
♦ 高雄市鹽埕区大勇路1号
♦ 月曜-木曜 10:00-18:00、金曜・土曜・日曜・祝日 10:00-20:00
pier-2.khcc.gov.tw/

駁二蓬萊駅 C13

「哈瑪星台湾鉄道館」は、駁二的蓬萊倉庫群の必訪スポット。展示は、鉄道関連資料の展示、鉄道ジオラマ、哈瑪星駁二線ミニトレイン体験の三つのエリアで構成されており、異なる年代の列車のスタイルと各地の代表的な風景を通して、日本時代から現在に至る台湾各地の鉄道の風情を体験できるようになっている。

鉄道ジオラマはまるで本物のよう。By:台湾に行きたいわん

「哈瑪星(ハマシン)」は「浜線」に由来する。「浜線」は縦貫鉄道最南端、高雄駅と波止場の倉庫を結ぶ引き込み線を呼んだもので、ゆかりのある「駁二(ポーアール)」倉庫跡にて「浜線」にかかわる展示が行われている意義は深い。

台湾鉄道 1083 キロを再現した鉄道ジオラマ。By:台湾に行きたいわん

蒸気機関車を再現。By:台湾に行きたいわん

電車運転シミュレーション。By:台湾に行きたいわん

資料展示エリアでは、蒸気機関車を再現して、その動力伝達の原理を学ぶことができる。鉄道ジオラマエリアでは台湾鉄道 1083 キロを再現。模型軌道の総延長は2キロを超え、31 の貨客列車やトロッコが展示されている。館外にでたら、哈瑪星駁二線のミニトレインに乗車してみよう。蓬莱倉庫を巡って走る約 10 分の行程は、高雄の鉄道交通発展の歴史と街の風土を体験させてくれるだろう。

哈瑪星台湾鉄道館。By:台湾に行きたいわん

ミニトレインでGO!By:台湾に行きたいわん

哈瑪星台湾鉄道館
♦ 特区蓬莱倉庫 B7・B8
♦ 10:00-18:00 (金-日曜日は 19:00 まで)、火曜休館
♦ NT$199
hamasen.khm.gov.tw

哈瑪星駅 C14

哈瑪星は歴史の香りただよう街。まずは「打狗鉄道故事館」を訪ねよう。ここはかつて高雄で初めての鉄道の駅だった。今は鉄道歷史文物、かつてのプラットホーム、蒸気機関車が展示される。「故事館」後方のかつての線路と広い緑地はFBにチェックインするには最適の場所だ。続いて「武徳殿」と「高雄代天宮」へ向かおう。武徳殿では中国、日本、西洋の風格が融合した建築の美を鑑賞しよう。1950 年代に建てられた代天宮は、内外ともに国宝級の職人の手により作り上げられている。

打狗鉄道故事館のかつての線路上には蒸気機関車や客車が。By:台湾に行きたいわん

当時の切符や制服など貴重な文物が展示されている。By:台湾に行きたいわん

武徳殿。By:台湾に行きたいわん

高雄代天宮。圖片來源:台湾に行きたいわん

西子湾の近く、山の中腹にある「打狗英国領事館文化園区」では、アフタヌーンティーが楽しめるほか、高雄港一帯の海景を一望することができる。

赤煉瓦が美しい打狗英国領事館文化園区。By:台湾に行きたいわん

対岸の高雄85ビルも見える。By:台湾に行きたいわん

穏やかな眺めが気持ちのいい西子湾。By:台湾に行きたいわん

西子湾の夕景。By:台湾に行きたいわん

打狗鉄道故事館
♦ 高雄市鼓山区鼓山一路32号
♦ 10:00-18:00、月曜休館
takao.railway.tw/

武徳殿
♦ 高雄市鼓山区登山街36号
♦ 10:00-18:00、月曜休館

高雄代天宮
♦ 高雄市鼓山區鼓波街27號

打狗英国領事館文化園区
♦ 高雄市鼓山区蓮海路20号
♦ 09:00-19:00(最終入場18:30)、土曜・日曜・祝日 09:00-21:00(最終入場 20:30)
britishconsulate.khcc.gov.tw/


高雄市文化バス —— 哈瑪星線

鹽埕区と哈瑪星の周遊には、観光バスもお得で便利!

高雄市文化バス哈瑪星線は,バスチケット一枚で、当日乗り放題。車内では解說員による観光ガイドもあり、地元文化をよく理解することができる!

♦ 火曜-金曜10:00-17:00(60分に一本)、土曜・日曜・祝日10:00-18:00(30分に一本)
♦ 一日券 50 元
♦ 始発「打狗鉄道故事館」、MRT橘線西子線駅 2 号出口 舊打狗驛(捷運西子灣站 2 號出口)→ 武德殿 → 打狗英國領事館文化園區 → 高雄代天宮 → 鼓山魚市場(渡輪站)→ 香蕉棚(漁人碼頭)→ 駁二藝術特區 → 歷史博物館/電影館 → 舊打狗驛(捷運西子灣站 2 號出口)
http://culturalbus.khcc.gov.tw